としての強み
食の中間原料メーカーとして110年以上の歴史と実績があり、各種食品用微生物の独自株や特殊条件の培養にも対応。
ハラール製品の製造の専用工場を持ち、海外展開を考えているメーカーの大量培養にも対応可能。
食品やサプリの海外展開やインバウンド需要を背景に、自社製品のハラール対応を進める企業が増えています。乳酸菌などの微生物を利用する場合、最終製品だけでなく培養工程で使用する培地もハラール基準を満たすことが求められます。
こちらでは、動物由来培地の代替として注目される酵母エキスを取り上げ、ハラール対応における注意点や培養プロセスをスムーズに進めるポイントを解説します。
微生物の培養には、窒素源や炭素源、無機塩類などの栄養素が欠かせません。なかでも酵母エキスはアミノ酸やペプチド、ビタミン類を豊富に含んでおり、優れた窒素源として機能します。
従来、微生物の培養には肉エキスやカゼインペプトンといった動物由来成分が広く使われてきました。しかしハラール対応においては、イスラム法で禁じられている豚などの動物や適切な処理が施されていない動物に由来する成分を避けなければなりません。
そこで、非動物由来である酵母エキスや大豆ペプトンなどが、ハラール対応培地の代替成分として有用な選択肢となります。
「酵母エキスは微生物由来だから、無条件でハラール対応に使える」と考える方もいるかもしれません。しかし、製造工程によってはハラム(禁忌)と見なされるリスクが潜んでいます。
一般的な酵母エキスの原料には、ビール製造時の副産物であるビール酵母が利用されるケースが少なくありません。イスラム法においてアルコールはハラムとされているため、製造工程でアルコールと接触したビール酵母由来のエキスは、ハラール認証で認められないことが多いのです。
ハラール対応の培地成分として酵母エキスを使うなら、アルコールと無縁の環境で製造されたものを選ぶ必要があります。具体的には、糖蜜などを栄養源として純粋培養によって製造され、かつハラール認証を取得した酵母エキスの選択が求められます。
動物由来培地からハラール対応の酵母エキスへ切り替える際、品質保証や研究開発の現場はいくつかの課題に直面します。
第一に、資材調達と成分確認の負担です。メーカー選定から規格書の確認、ハラール認証機関への妥当性証明など、作業は多岐にわたります。培地を構成するすべての微量成分についても同様の確認が必要なため、担当者の業務量はどうしても増加します。
第二に、微生物の収量低下リスクです。使い慣れた動物由来培地を非動物由来へ変更すると、増殖スピードや菌体収量が著しく落ちるケースがあります。元の収量と同等の培養条件(培地組成のバランス、pH、温度など)を再構築するには、多大な時間と専門的なノウハウが必要です。
では、培地変更に伴う課題をクリアし、製品開発を前に進めるにはどうすればよいのでしょうか。
自社の研究室で新たな培地組成を一から検討し直すのも一つの手ですが、時間的コストや研究リソースの圧迫が懸念されます。そこでおすすめしたいのが、ハラール対応の資材調達ルートや培養条件の調整ノウハウを持つ、専門の微生物受託会社へ依頼するという選択肢です。
受託会社を活用することで、企業は適合する培地成分の探索や培養条件の最適化にかかる膨大な時間を大幅に削減できます。また、専門機関は多様な菌種の培養実績を持つため、収量低下のリスクを最小限に抑えつつ、効率的にハラール対応の生産プロセスを確立できる点も大きなメリットです。
自社の乳酸菌等をハラール対応させるには「酵母エキスなら問題ない」という思い込みを避け、製造工程の背景まで確認した厳格な資材選定が不可欠です。しかし、資材変更に伴う収量低下や調達の手間は現場にとって大きな壁となります。これらを自社だけで解決しようとせず、豊富な知見を持つ外部の専門機関への委託も有効な選択肢です。
ぜひ以下の特集ページを参考に、あわせてご覧ください。
食品中間原料メーカーとして知られている池田糖化工業は、国内外の多くの食品メーカーと取引している企業です。同社ではさまざまなスケールの培養槽を使用し、乳酸菌やビフィズス菌、麹菌といった各種食品用微生物の培養受託サービスを提供しています。
池田糖化工業の展開するハラール対応工場では、培養槽や遠心分離機、凍結乾燥機の設備が揃っています。製造で用いる原材料の選定はもちろん、ハラール認証団体の紹介など、認証取得のためのサポートも提供しています。
そもそもハラール認証とは何か、なぜ今注目されているのか。基礎知識から最新の食品輸出の市場動向までを分かりやすく解説しています。インバウンド対応や海外展開を見据え、ハラール市場の全体像を把握したい方はこちらをご覧ください。
増加するハラール需要…
微生物培養受託会社の
取り組みや設備を特集!
食品事業で110年超の実績を誇る老舗メーカーが"ハラール専用"工場を稼働予定。
ハラール認証を目指す企業に向けた取り組みや充実の設備を紹介します。
ここでは、「目的に応じた強み」「対応の柔軟性」「一貫した生産体制」の3つのポイントを基準として選定した、微生物培養の受託会社を紹介。
2023年7月21日時点、Googleで「微生物 培養受託」を検索した際に公式HPが表示された培養受託会社から、食品用や医薬品、化粧品の目的別に選定した3社を紹介します。

食の中間原料メーカーとして110年以上の歴史と実績があり、各種食品用微生物の独自株や特殊条件の培養にも対応。
ハラール製品の製造の専用工場を持ち、海外展開を考えているメーカーの大量培養にも対応可能。
製造条件の検討段階でも受託でき、研究開発スタッフによる提案が受けられます。
また、試作の相談も可能で、納得できるまで改良に応じてくれるなど、要望に応じて柔軟な対応をしてくれます。

有機化学品の研究開発企業として、創薬の研究からプロセス開発、商品化までの全てのステージを支援しています。
培地や培養方法といった培養条件を提案するなど柔軟に対応。
培養条件が決まっていなくても、神戸天然物化学から提案が可能です。また、最大5,000Lまでスケールアップができるのも強み。
精製技術など様々な技術を統合して、独自の知見から幅広い要望に応える体制を構築しています。

60年以上にわたる、皮膚科学に基づく美容成分の研究で培った開発力と製薬技術を活かし、化粧品の製造から販売を行っています。
OEM・ODMまで幅広く相談が可能です。
植物や微生物など、さまざまな素材からの化粧品原料開発が可能です。
また、小ロットの依頼やオリジナル化粧品原料の開発から生産まで、幅広く対応できます。
選定条件:2023年7月21日時点、Googleで「微生物 培養受託」を検索した際に公式HPが表示された培養受託会社を次のポイントで精査しています。
①目的に応じた強みがあるか
②対応の柔軟性
③OEMなど一貫したサービスを提供しているか
上記すべての条件を満たす会社のうち、以下の目的別に3社を選定しました。
・「食品用」の微生物培養:池田糖化工業・・・食品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で、食品事業として最も創業が古く歴史が長い。
・「医薬品」の微生物培養:神戸天然物化学・・・・医薬品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で唯一、創薬研究からプロセス開発研究、医薬品のGMP製造まで、創薬の全工程において対応している。
・「化粧品」の微生物培養:三省製薬・・・化粧品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で、唯一原料開発からOEM生産まで一貫してサポートしている。