としての強み
食の中間原料メーカーとして110年以上の歴史と実績があり、長年培ってきたバイオ技術を活かし各種食品用微生物の培養に対応。
ハラール専用工場が稼働予定のため、海外展開を考えているメーカーの大量培養にも対応可能。
ここでは、微生物を培養・加工したあとの包装まで対応している微生物培養受託会社について、各社の特徴や基本情報をまとめています(※)。また、小袋包装の技術について、必要な設備や工程、加工目的なども解説。微生物培養受託会社への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
受託会社選びでは、目的に応じた強みがあるのかが重要なポイントとなります。このサイトでは、「食品用」「医薬品用」「化粧品用」と、微生物培養を3つの目的に分け、それぞれの分野で強みを持つ受託会社を紹介。
以下のボタンから紹介ページが確認できますので、目的に合う受託会社選びにご活用ください。
小袋での包装を行った場合、まず「衛生状態を保てる」というメリットが挙げられます。個包装になっている場合には、包装している袋を開けない限りは外部に触れることがありません。そのため、混入や細菌などの侵入を防ぐことができるため衛生面で大きなメリットがあります。
包装することによって、外部環境から内容物を保護することができるという面もあります。袋を開けるまで空気に触れることがないため、鮮度を維持できる点も小袋包装のメリットといえます。湿気やにおいなどから内容物を守ることができます。
小袋で包装することによって、利便性もアップします。持ち運びをする場合にも便利ですし、必要分を添付するといったことも簡単に行うことができます。また、個別で包装されていないと必要分取り出すのにも手間がかかりますが、あらかじめ小袋包装を行っておくことで、必要な分だけ取り出しやすいといった面もあります。
小袋包装する際には一定の分量ごとに包装することになります。そのため、適切な量の使用が可能になるといったメリットもあります。分量管理を行いやすくなるため、使い過ぎなどの防止にもつなげることができます。
食品物流のひとつで食品や医薬品などの商品をある一定の温度を保ちつつ流通させることをいいます。菌は10℃以下の環境だと増殖のスピードが緩やかになり、マイナス15℃以下の場合はほぼ繁殖が不可能となります。そのため、低温物流において冷蔵庫は0〜10℃、冷凍庫はマイナス18℃以下で設定しています。この場合の容器包装に求められるのは、耐寒性と耐熱性、強度などが考えられます。
加熱殺菌を行った食品について、加熱温度を維持したまま容器や包材に充填を行い、密閉するという方法です。この方法が向いている製品には、果汁飲料やジャム、タレ、ソース、ケチャップなどがあります。これらの充填包装に活用されています。ホットパックの常温保存も可能ですが、充填後に冷却した後は内容物が収縮することから、減圧変形対策を行っている容器を使用します。
一般的に、微生物の増殖は15℃〜38℃、好熱菌だったとしても82℃〜93℃となっているため、食品を100℃で加熱することによって大半の微生物を死滅させることができます。温度による分類としては、100℃未満のボイル殺菌、115℃以下のセミレトルト殺菌、125℃以下のレトルト殺菌、130℃以下のハイレトルト殺菌があります。容器には、耐熱性などが求められます。
殺菌を行った食品について、無菌雰囲気下での充填・密封を行う方法です。製品の例としては、パック入りご飯やカップ入りのデザート、スライスハムなどがあります。この方法の場合は加熱による食品の品質劣化が少ないことから、食品が持つ色・風味を保つことが可能である点が特徴です。また、用いる包装には、高度な密封保証が求められます。
内部の空気を抜いて真空にして包装する方法です。空気に触れることがなくなるため、食品の酸化を遅らせることができ、好気性菌が繁殖することを抑えられるため、保存期間を伸ばせる点が特徴です。真空包装を行う場合には、パウチに鋭角的な突起ができてピンホールが発生しやすいことから、充填包材についてしっかりと考慮する必要があります。
粉体の固結防止や酸化防止、肉の発色の保持、微生物の制御などを目的として行われる包装技術です。商品内の空気を特定のガスに置き換えることで、酸化や微生物の繁殖を抑制して品質を維持します。ただし、ガス置換包装の場合、シール不良やピンホールについて目視では判断できないという欠点もあります。
製品を湿度から守るための梱包方法のことを指します。防湿性に優れた包装材料を用いて、必要に応じて乾燥剤を入れることによって、内部を乾燥状態に保つことを目的として行う包装です。必要とされる防湿性能をもとに、包装の材料構成が決められます。防湿性能の計算に用いられる条件としては、内容食品の水分活性や充填量、保管温度・湿度、保管期間、包装材料の表面積などがあります。
池田糖化工業は、食の中間原料メーカーとして110年以上の歴史と実績があり、長年培ってきたバイオ技術を活かした事業を強みとしている企業です。培養のほかにも、菌体や培養液の濃縮や乾燥・粉末化、小袋包装なども対応が可能です。フリーズドライやスプレードライなどの各種乾燥設備を使用して、乾燥・粉末化などの加工のほか、希望する形態・入目で包装に対応しています。
対応微生物/設備・技術
乳酸菌、ビフィズス菌、麹菌など/培養槽(30L、200L、1kL、7.5kL、10kL)、連続殺菌機、遠心分離装置、加圧濾過機、限外濾過装置、凍結乾燥装置など。濃縮、乾燥/粉末化、包装、製造条件検討まで対応可能。・オリジナル菌株の培養:〇
・オリジナル菌株の開発:〇
オリエンタル酵母工業は、1953年に国産酵母エキスを開発、生産してから、酵母エキスを中心にさまざまなニーズに応える微生物培養基材を取り扱っている企業です。これらの酵母研究で培ったバイオテクノロジーを活かして、医療やライフサイエンスの領域のおいて貢献しています。培養から精製、小袋包装まで幅広く対応可能です。
対応微生物/設備・技術
酵母、大腸菌/フラスコ (~5 L)、ファーメンター (~1,050 L)など。培養条件検討、精製、乾燥凍結、ラベリング、包装まで対応。
・オリジナル菌株の培養:記載なし
・オリジナル菌株の開発:記載なし
日東薬品工業は1947年に創業してから、生菌製剤のリーディングカンパニーとして、医薬品の生産を行っている会社です。長年培ったノウハウをもとに、酪酸菌などの生菌製剤や培養、食品・化粧品の分野にも応用していることが強みです。凍結乾燥機やスプレードライヤーなどの機械を用いた微生物の粉末乾燥化、小袋包装なども対応できます。
対応微生物/設備・技術
アシドフィルス、ガッセリ、フェリカス、酪酸菌、ビフィズス菌ロンガム、納豆菌/培養タンク、遠心分離機、凍結乾燥機、スプレードライヤーなど。それぞれの菌特性に応じて、培養タンクの設定を緻密にカスタマイズ、ヒトの手を介さない工程の製造ラインを構築。
・オリジナル菌株の培養:〇
・オリジナル菌株の開発:記載なし
白州屋まめ吉は、植物性原料の発酵飲料の製造メーカーであり、発酵液の製造や健康食品、一般食品、化粧品原料などのOEMに対応している企業。大豆の加工を通して、健康のニーズに対応する商品の開発を行うために、農業商業との連携を図っています。培養においては、商品開発のサポートから小ロットの製造、小袋包装など柔軟性のある対応をしてくれます。
対応微生物/設備・技術
乳酸菌、酵母、麹菌など/マスコロイダー、ホモミキサー付加熱タンク、紛体溶解ポンプ、高圧ホモゲナイザー、発酵タンク、プレート式殺菌機、チューブ式クーラー、小型パスチェライザー、サージタンク、液体・高粘体自動充填包装機、バックインボックス半自動充填機、金属検知器、カキトリ式殺菌機、高粘度対応発酵タンクなど。原料受入からパッケージまで一貫対応。
・オリジナル菌株の培養:記載なし
・オリジナル菌株の開発:記載なし
大曾根商事は、1958年に創業してから長年にわたり乳酸菌をはじめとする有用微生物の製造、サプリメント・化粧品・医薬品の製造を行っている企業です。少量や難易度の高い試作や製造を受注しています。独自の技術による無菌の環境下での製造や菌数増加の技術があり、乳酸菌培養からフリーズドライ、小袋包装、製造販売まで一貫して対応が可能です。
対応微生物/設備・技術
乳酸菌/150L・300L・1000L・3600L・10000L培養槽、連続式遠心分離機による高精度な遠心分離、無菌の製造。菌数増加技術、培養検討、総菌数測定も可能。
・オリジナル菌株の培養:記載なし
・オリジナル菌株の開発:記載なし
小袋包装には、縦ピロー包装機や横ピロー包装機、上包み包装機、自動箱詰機・ダンボール製函機/封函機といった種類の自動包装機を用います。 これらの機械は、製品自体の包装や包装された製品をダンボールに箱詰め、封入までを自動化できる機械として活用されています。
包装する工程は選ぶ機械によって違いはあります。基本的には、繰り出されたフィルムと同時に製品がコンベアで搬送供給されるので、自動でフィルムを袋状に形成しながら製品を包み込みます。両端部分を接着し、密閉すると同時にカットすることで、個包装が完成します。
小袋包装は手間と時間のかかる作業であり、機械によって自動化されて高速で的確な包装が実現できます。それにより、商品販売において大量生産に対応できること、多様な製品にフレキシブルに調整できることなどの利点があります。
増加するハラール需要…
微生物培養受託会社の
取り組みや設備を特集!
食品事業で110年超の実績を誇る老舗メーカーが"ハラール専用"工場を稼働予定。
ハラール認証を目指す企業に向けた取り組みや充実の設備を紹介します。
ここでは、「目的に応じた強み」「対応の柔軟性」「一貫した生産体制」の3つのポイントを基準として選定した、微生物培養の受託会社を紹介。
2023年7月21日時点、Googleで「微生物 培養受託」を検索した際に公式HPが表示された培養受託会社から、食品用や医薬品、化粧品の目的別に選定した3社を紹介します。
食の中間原料メーカーとして110年以上の歴史と実績があり、長年培ってきたバイオ技術を活かし各種食品用微生物の培養に対応。
ハラール専用工場が稼働予定のため、海外展開を考えているメーカーの大量培養にも対応可能。
製造条件の検討段階でも受託でき、研究開発スタッフによる提案が受けられます。
また、試作の相談も可能で、納得できるまで改良に応じてくれるなど、要望に応じて柔軟な対応をしてくれます。
有機化学品の研究開発企業として、創薬の研究からプロセス開発、商品化までの全てのステージを支援しています。
培地や培養方法といった培養条件を提案するなど柔軟に対応。
培養条件が決まっていなくても、神戸天然物化学から提案が可能です。また、最大5,000Lまでスケールアップができるのも強み。
精製技術など様々な技術を統合して、独自の知見から幅広い要望に応える体制を構築しています。
60年以上にわたる、皮膚科学に基づく美容成分の研究で培った開発力と製薬技術を活かし、化粧品の製造から販売を行っています。
OEM・ODMまで幅広く相談が可能です。
植物や微生物など、さまざまな素材からの化粧品原料開発が可能です。
また、小ロットの依頼やオリジナル化粧品原料の開発から生産まで、幅広く対応できます。
選定条件:2023年7月21日時点、Googleで「微生物 培養受託」を検索した際に公式HPが表示された培養受託会社を次のポイントで精査しています。
①目的に応じた強みがあるか
②対応の柔軟性
③OEMなど一貫したサービスを提供しているか
上記すべての条件を満たす会社のうち、以下の目的別に3社を選定しました。
・「食品用」の微生物培養:池田糖化工業・・・食品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で、食品事業として最も創業が古く歴史が長い。
・「医薬品」の微生物培養:神戸天然物化学・・・・医薬品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で唯一、創薬研究からプロセス開発研究、医薬品のGMP製造まで、創薬の全工程において対応している。
・「化粧品」の微生物培養:三省製薬・・・化粧品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で、唯一原料開発からOEM生産まで一貫してサポートしている。