としての強み
食の中間原料メーカーとして110年以上の歴史と実績があり、長年培ってきたバイオ技術を活かし各種食品用微生物の培養に対応。
ハラール専用工場が稼働予定のため、海外展開を考えているメーカーの大量培養にも対応可能。
ここでは、ビフィズス菌の機能や用途といった特徴や、ビフィズス菌を取り扱っている微生物培養受託会社の基本情報をまとめました(※)。ビフィズス菌の培養受託会社を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
受託会社選びでは、取り扱っている微生物だけではなく、目的に応じた強みがあるのかもポイントです。以下のページでは、「食品用」「医薬品用」「化粧品用」と、微生物培養を3つの目的に分け、それぞれの分野で強みを持つ受託会社を紹介。
目的に合う受託会社選びにご活用ください。
ビフィズス菌は、これまでの研究によりさまざまな作用を持つことが分かってきています。例えば大腸内で悪玉菌の増殖を抑制することによる整腸作用のほか、アレルギー症状の緩和などが挙げられます。また、ビフィズス菌には「ビフィズス菌BB536」や「ビフィズス菌MCC1274」などいくつか種類がありますが、その種類によって作用が異なるという特徴を持っています。
脳と腸は密接に関係していることから、腸内環境は睡眠や精神状態などに影響を及ぼすことが知られています。ビフィズス菌は悪玉菌の増殖を防いで腸内環境を整える働きを持っていることから、質の良い睡眠につながり、疲労感の改善につながると考えられます。
脳と腸には密接な関係があることから、互いにさまざまな影響を与え合っていると考えられています。近年の研究により、ビフィズス菌MCC1274に記憶力(見たり聞いたりした内容を記憶し思い出す力)を維持する作用があることがわかってきました。
ビフィズス菌BB536を摂取することにより、くしゃみや鼻詰まり、鼻のかゆみ、目の症状など花粉症による自覚症状が緩和される、という点が認められています。この作用は、臨床試験や動物実験などの結果から、菌体そのものの腸管粘膜刺激作用に加え、ビフィズス菌BB536による整腸作用によるものと考えられています。
ビフィズス菌による抗アレルギー作用についても報告が行われています。こちらについては、M-16V菌末の接種を行うことによって乳児のアトピー性皮膚炎の症状改善が確認されていること、また、大人のアトピー症状についても改善が見られたという点が確認されています。
ビフィズス菌の抗ストレス効果に関する実験では、加熱処理したビフィズス菌をマウスに付与してストレスを付加してみました。その結果、ストレス負荷によって生じる抑うつに関連した異常行動が認められなくなったことから、加熱処理をしたビフィズス菌においても抗ストレス効果を持つことが確認されています。
食の中間原料メーカーとして110年以上の歴史と実績(2024年6月時点)があり、長年培ってきたバイオ技術を活かした微生物培養を強みとしている企業です。培養のほかにも、菌体や培養液の濃縮や乾燥・粉末化、パッケージングなども対応が可能です。ビフィズス菌の培養では、製造条件の検討段階からさまざまな加工に至るまで、一貫して受託してくれます。
対応微生物/設備・技術
乳酸菌、ビフィズス菌、麹菌など/培養槽(30L、200L、1kL、7.5kL、10kL)、連続殺菌機、遠心分離装置、加圧濾過機、限外濾過装置、凍結乾燥装置など。濃縮、乾燥/粉末化、包装、製造条件検討まで対応可能。
・オリジナル菌株の培養:〇
・オリジナル菌株の開発:〇
下記のボタンから、池田糖化工業の設備や技術など、特徴についてさらに詳しく紹介したページが確認できます。ぜひご覧ください。
サンエイ糖化は、ぶどう糖、デキストリン、乳酸菌・ビフィズス菌の3種類を製造している会社です。とくに、乳酸菌やビフィズス菌に関する研究は設立当初からスタートし、現在は受託培養を主な事業としています。長年にわたり蓄積された技術と経験をもとに、ビフィズス菌の培養では、菌株に適した培養から製剤化に至るまで一貫して対応してくれます。
対応微生物/設備・技術
乳酸菌、ビフィズス菌など/培養タンク(仕込み容量1KL、4KL、9KL)、膜分離機、遠心分離機、凍結乾燥機、噴霧乾燥機、凍結濃縮液用自動充填機、X線異物検査装置など。生菌粉末、殺菌(加熱処理)粉末等の製剤化のほか、凍結濃縮液(スターター)や発酵生産物(培養液)の回収も対応可能、数100L規模の培養も相談可能。
・オリジナル菌株の培養:記載なし
・オリジナル菌株の開発:記載なし
下記のページで、サンエイ糖化の設備や技術など、特徴についてさらに詳しく知ることができます。ぜひ確認してみてください。
日東薬品工業は1947年に創業してから、国内の生菌製剤のリーディング・カンパニーの一つとして活躍しており、医薬品の原料となる菌の培養・分離から乾燥まで一貫して対応することが可能です。長年培ったノウハウをもとに、乳酸菌やビフィズス菌などの生菌製剤や培養、食品・化粧品の分野にも応用。保有している菌は、自社で培養した6種類の菌であり、医薬品の原薬として使用されています。
対応微生物/設備・技術
アシドフィルス、ガッセリ、フェリカス、酪酸菌、ビフィズス菌ロンガム、納豆菌/培養タンク、遠心分離機、凍結乾燥機、スプレードライヤーなど。それぞれの菌特性に応じて、培養タンクの設定を緻密にカスタマイズ、ヒトの手を介さない工程の製造ラインを構築。
・オリジナル菌株の培養:記載なし
・オリジナル菌株の開発:記載なし
下記のボタンから、日東薬品工業の設備や技術など、特徴についてさらに詳しく紹介したページが確認できます。ぜひご覧ください。
光英科学研究所は、昭和に創業してから長年にわたり乳酸菌生産物質の製造・販売、乳酸菌の培養を行っている企業です。16種類35株の乳酸菌とビフィズス菌を元菌として、独自の培養技術によって乳酸菌生産物質を生み出し、健康食品原料として幅広く利用しています。今後は化粧品分野への応用に向けて、領域の拡大に努めていることも特徴です。
対応微生物
乳酸菌、ビフィズス菌
・オリジナル菌株の培養:記載なし
・オリジナル菌株の開発:記載なし
以下のページから、光英科学研究所の設備や技術など、特徴についてさらに詳しく知ることができます。ぜひ確認してみてください。
酸素に弱く食物繊維を好むという性質から、人や動物の大腸に住んでいる微生物です。とくに、ビフィズス菌はプロバイオティクスとして、ヨーグルトや乳酸飲料などの食品に配合して使われます。
ビフィズス菌は、人や動物の大腸に住む微生物。乳酸や短鎖脂肪酸という酢酸を作り出してくれます。整腸作用のほかに、血糖値のコントロールやアレルギー症状の緩和、免疫機能の向上、認知機能の維持、脂肪の蓄積を抑制などさまざまな良い影響を与えるといった働きがあります。
増加するハラール需要…
微生物培養受託会社の
取り組みや設備を特集!
食品事業で110年超の実績を誇る老舗メーカーが"ハラール専用"工場を稼働予定。
ハラール認証を目指す企業に向けた取り組みや充実の設備を紹介します。
ここでは、「目的に応じた強み」「対応の柔軟性」「一貫した生産体制」の3つのポイントを基準として選定した、微生物培養の受託会社を紹介。
2023年7月21日時点、Googleで「微生物 培養受託」を検索した際に公式HPが表示された培養受託会社から、食品用や医薬品、化粧品の目的別に選定した3社を紹介します。
食の中間原料メーカーとして110年以上の歴史と実績があり、長年培ってきたバイオ技術を活かし各種食品用微生物の培養に対応。
ハラール専用工場が稼働予定のため、海外展開を考えているメーカーの大量培養にも対応可能。
製造条件の検討段階でも受託でき、研究開発スタッフによる提案が受けられます。
また、試作の相談も可能で、納得できるまで改良に応じてくれるなど、要望に応じて柔軟な対応をしてくれます。
有機化学品の研究開発企業として、創薬の研究からプロセス開発、商品化までの全てのステージを支援しています。
培地や培養方法といった培養条件を提案するなど柔軟に対応。
培養条件が決まっていなくても、神戸天然物化学から提案が可能です。また、最大5,000Lまでスケールアップができるのも強み。
精製技術など様々な技術を統合して、独自の知見から幅広い要望に応える体制を構築しています。
60年以上にわたる、皮膚科学に基づく美容成分の研究で培った開発力と製薬技術を活かし、化粧品の製造から販売を行っています。
OEM・ODMまで幅広く相談が可能です。
植物や微生物など、さまざまな素材からの化粧品原料開発が可能です。
また、小ロットの依頼やオリジナル化粧品原料の開発から生産まで、幅広く対応できます。
選定条件:2023年7月21日時点、Googleで「微生物 培養受託」を検索した際に公式HPが表示された培養受託会社を次のポイントで精査しています。
①目的に応じた強みがあるか
②対応の柔軟性
③OEMなど一貫したサービスを提供しているか
上記すべての条件を満たす会社のうち、以下の目的別に3社を選定しました。
・「食品用」の微生物培養:池田糖化工業・・・食品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で、食品事業として最も創業が古く歴史が長い。
・「医薬品」の微生物培養:神戸天然物化学・・・・医薬品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で唯一、創薬研究からプロセス開発研究、医薬品のGMP製造まで、創薬の全工程において対応している。
・「化粧品」の微生物培養:三省製薬・・・化粧品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で、唯一原料開発からOEM生産まで一貫してサポートしている。