としての強み
食の中間原料メーカーとして110年以上の歴史と実績があり、長年培ってきたバイオ技術を活かし各種食品用微生物の培養に対応。
ハラール専用工場が稼働予定のため、海外展開を考えているメーカーの大量培養にも対応可能。
ここでは、カビの機能や用途といった特徴や、カビを取り扱っている微生物培養受託会社について、各社の特徴や基本情報をまとめました。カビの培養受託会社を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
受託会社選びでは、取り扱っている微生物だけではなく、目的に応じた強みがあるのかもポイントです。このサイトでは、「食品用」「医薬品用」「化粧品用」と、微生物培養を3つの目的に分け、それぞれの分野で強みを持つ受託会社を紹介。
以下のボタンから確認できますので、目的に合う受託会社選びにご活用ください。
私たちの生活にカビは大きく関わっていて、中には人に役立つカビもあります。そのようなカビは、例えばタンパク質をアミノ酸に分解して風味を出す、デンプンを糖化する、脱水といった働きのほかに、食品に栄養素を添加して消化を助け、さらに味わいを向上させるといったように、さまざまな作用を持っています。
人類にとってカビが大きく貢献したものとして挙げられるのが、世界初の抗生物質であるペニシリンの発見です。1928年に、「ペニシリウム・ノタツム」と呼ばれるカビが細菌の成長を抑制する物質を生成することが発見され、この物質がのちに「ペニシリン」と命名されました。
食品業界でも重要な役割を果たしているカビですが、例えばチーズ製造においても欠かせない存在として用いられています。「ペニシリウム・ロックフォルティ」や「ペニシリウム・カンビュクルム」と呼ばれるカビが、ブルーチーズやカマンベールチーズの風味と質感を生み出しています。
日本の家庭で多く用いられている味噌や醤油の製造過程では、「こうじカビ(麹菌)」が用いられています。こうじカビを用いることによって独特の風味や香りを付与することができます。また、こうじカビはでんぷんを糖に分解したり、たんぱく質をアミノ酸に分解したりする働きをも持っています。味噌や醤油のほか、清酒や焼酎、カツオ節などさまざまな食品の製造に用いられています。
上記のほか、クエン酸やグルコン酸、イタコン酸などの有機酸についても、カビを用いた発酵法によって大量生産されています。
神戸天然物化学株式会社は、1985年に創業してから有機化学品の研究開発企業として、創薬の商品化までの全てのステージを支援している企業です。独自の分離精製技術を駆使した製造を得意としています。微生物培養では、培養条件の検討にも対応し、フラスコレベルから5,000Lの大量ロットまでスケールアップ、精製ステップを含めて幅広く対応しています。
対応微生物/設備・技術
大腸菌、放線菌、カビ、酵母/培養槽(2L~5,000L)、遠心分離機(デュラバル式、シャープレス)フィルタープレス(1.4m²・13m²)殺菌タンク(3,000L)・細胞破砕機、電気泳動、プレートリーダー、UV-VIS、FT-NMRなどに対応しています。スケールアップ、遺伝子組み換え体の培養、培養液から抽出、培養条件の検討と提案も行います。・オリジナル菌株の培養:記載なし
・オリジナル菌株の開発:記載なし
磐田化学工業は、1957年に創業してから発酵技術を活かした事業展開をしている企業です。有機物の製造や販売、食品に関する製造や販売、発酵や造粒、充填などの受託製造を行っています。カビの培養では、フラスコレベルから生産レベルまでの培養や、精製技術によって多様な製品の提供など幅広く対応しています。
対応微生物/設備・技術
カビ・酵母・バクテリア/遠心分離機、プリコート・フィルター、MFフィルター、UFフィルター、限外濾過膜(RO)エレメント、イオン交換塔、真空濃縮機、FPろ過機、クリスタライザー、脱水機、真空乾燥機、ドラムドライヤー 、ホモジナイザー、粉砕機、振動篩などを保有しています。フラスコからジャーファーメンターへの実験室レベルでの培養、安定生産の確認後は最大150トンタンクによる大量生産にも対応しています。
・オリジナル菌株の培養:記載なし
・オリジナル菌株の開発:記載なし
カビは、人の暮らしにおいて、食品製造や医薬品の製造などに利用されています。また、他の微生物とともに、生物の死骸を分解させることから、環境の浄化に関する働きを持つことが特徴です。環境に負荷をかけずに有用な物質を作り出せるため、さまざまな資源の有効利用や危険度の高い薬品を使用しない生産に用いられる微生物です。
カビは酸素がないと発育できない性質がある微生物で、ほとんどの場合は増殖するために10~30℃の温度が必要です。また、デンプンや糖分が多く含まれた培地や70%以上の湿度で繁殖します。
カビは、その胞子を吸い込むと病気やアレルギー疾患を発症したり、食品に付着すれば食中毒の原因となったりします。その一方で、食品の発酵や医薬品の製造過程で用いられる微生物であり、人々の健康に役立つ面もあります。有害な物質を出さずに環境浄化にも働くため、環境保持のために必要といえるでしょう。
増加するハラール需要…
微生物培養受託会社の
取り組みや設備を特集!
食品事業で110年超の実績を誇る老舗メーカーが"ハラール専用"工場を稼働予定。
ハラール認証を目指す企業に向けた取り組みや充実の設備を紹介します。
ここでは、「目的に応じた強み」「対応の柔軟性」「一貫した生産体制」の3つのポイントを基準として選定した、微生物培養の受託会社を紹介。
2023年7月21日時点、Googleで「微生物 培養受託」を検索した際に公式HPが表示された培養受託会社から、食品用や医薬品、化粧品の目的別に選定した3社を紹介します。
食の中間原料メーカーとして110年以上の歴史と実績があり、長年培ってきたバイオ技術を活かし各種食品用微生物の培養に対応。
ハラール専用工場が稼働予定のため、海外展開を考えているメーカーの大量培養にも対応可能。
製造条件の検討段階でも受託でき、研究開発スタッフによる提案が受けられます。
また、試作の相談も可能で、納得できるまで改良に応じてくれるなど、要望に応じて柔軟な対応をしてくれます。
有機化学品の研究開発企業として、創薬の研究からプロセス開発、商品化までの全てのステージを支援しています。
培地や培養方法といった培養条件を提案するなど柔軟に対応。
培養条件が決まっていなくても、神戸天然物化学から提案が可能です。また、最大5,000Lまでスケールアップができるのも強み。
精製技術など様々な技術を統合して、独自の知見から幅広い要望に応える体制を構築しています。
60年以上にわたる、皮膚科学に基づく美容成分の研究で培った開発力と製薬技術を活かし、化粧品の製造から販売を行っています。
OEM・ODMまで幅広く相談が可能です。
植物や微生物など、さまざまな素材からの化粧品原料開発が可能です。
また、小ロットの依頼やオリジナル化粧品原料の開発から生産まで、幅広く対応できます。
選定条件:2023年7月21日時点、Googleで「微生物 培養受託」を検索した際に公式HPが表示された培養受託会社を次のポイントで精査しています。
①目的に応じた強みがあるか
②対応の柔軟性
③OEMなど一貫したサービスを提供しているか
上記すべての条件を満たす会社のうち、以下の目的別に3社を選定しました。
・「食品用」の微生物培養:池田糖化工業・・・食品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で、食品事業として最も創業が古く歴史が長い。
・「医薬品」の微生物培養:神戸天然物化学・・・・医薬品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で唯一、創薬研究からプロセス開発研究、医薬品のGMP製造まで、創薬の全工程において対応している。
・「化粧品」の微生物培養:三省製薬・・・化粧品関連事業を中心に展開している微生物培養受託会社の中で、唯一原料開発からOEM生産まで一貫してサポートしている。